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【性地埼玉】孤独のライダーJ 飯能編【速さが自慢】



これは真夏のできごとある。

早朝3時、辺りはまだうす暗い

夏なのにひんやりとしている。

少し厚めのジャケットを着こむ。

また今日もひとりか

・・・

近所迷惑にならないようにJのエンジンを掛ける。
これが己の存在を示すことができる唯一の世界!

もう誰にも邪魔はさせない。
バッフルもウールも付いていない単なるパイプ管がうす暗い闇を切り裂く

図太いサウンドが心地良い。

このエキゾーストの前に人々の戯言など全てかき消されるであろう。

近くの団地もできるだけ静かに低回転で走る。

団地を抜け橋を渡る頃にはJの暖機も終わり

今日という新たな一日が始まる。

『J』が伝説になる日が来るまで・・・ さぁ行こう、思う存分アクセルを開けるんだ。

・・・

暗闇が俺を誘っている。

先の見えないコーナー、

街灯もない暗闇を己の五感だけで対峙しているようだ。

吸い込まれそうだ・・・

暗闇を照らすライトだけが己の存在を照らす。

少しのあいだ、ひとりの時間をゆっくり楽しむ。

!?!?!?

はるか先に一瞬だがテールランプが見えた。

あれは間違いなく!?!?!? 追いかけるか?

有無を言わさずアクセルを開けていた!

『己の心がそうしたのか?』

『右手が勝手に動いたのか・・・?』

徐々に呼吸が激しくなってくるのを感じる。 そう、己の心が解き放たれる瞬間を

今か今かと待ちわびている。

・・・

そして

Jの本領が発揮される瞬間がやってきた。

メーターを見ると

9000rpm、150km!!

9000rpm、170km!!! ハードブレーキング!

そしてフルバンクでコーナーを抜ける。

気が付けば

一般公道では到底お目にかかれない数値を いとも簡単に叩き出している。

Jに問いかける。

『お前のゾーンはそれまでか!』

『俺はまだいけるぜ!』

更なるスピードを求め

集中し手首を回す

もっと、もっとだ! 絶妙なアクセルコントロール、

繊細なブレーキング、

高回転をキープしながら

コーナー立ち上がりで

勝負をかける! 9500rpm!!!!

メーターの針は計測できないゾーンを刺している!

・・・
あっという間に間を詰め あっという間に抜き去り

あっという間に離れ去る。

まさか抜かれるとは思っていなかったのか

SSはアクセルを戻し二度とミラーに映ることはなかった。

・・・

そしてまたひとりの世界に呼び戻される。

30年近く経とうとしている旧式車両が

最新SSの野望を打ち砕いた瞬間だった。

ふと思う。

Jが「ゾーン」に入っていたのだ!と・・・

そして同時に自分も「ゾーン」に入っていたのだと確信した。 だからいつも一人なのだ。

ひとりじゃないと危険すぎる。

そうだ、ひとりで走ることにしよう。

と・・・


メイドin秋葉館』である。
https://www.lvg.co.jp/tokyo/uguisudani_nippori_nishinippori/maid-akibakan/
空気抵抗を減らすメイドのスカートのレパートリーが多いからだ!


最後にバイクの調子が悪い時、どうにもならない時に 何をすれば良いのか教えてくれる

ゾーンディフェンスの要『メガフォース』である。
https://www.lvg.co.jp/tokyo/uguisudani_nippori_nishinippori/mega-force/

熱く震え、燃えた心を癒すには最適かつ効率的で ライドの後は特に格別なのである。

※SSとはスーパースポーツの略。レーサーレプリカを指す。
※この物語は事実をもとにした一部フィクションです。

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